【中島みゆき『組曲(Suite)』を1曲ずつ聴き込んでいく4】氷中花
11/11(水)に発売された中島みゆき様の41作目のオリジナル・アルバム『組曲(Suite)』。
このアルバムをえらく気に入ったので、1曲ずつ聴き込んでいくシリーズ。その4回目です。
4曲目は『氷中花』。
「ひょうちゅうか」と読むこの曲。最初この曲を聴いた時は恋愛の曲かと思った。メロディラインが基本的に切ない。
夏だったよね 抱き合ったのは
明日を思わず むさぼるように
サビ前の上の部分は特にそう思わせる。
けれど、歌詞を噛み締めながら最後までよく聴いてみると、これは恋愛の曲ではなく、夢への応援歌なのかなと感じた。夢を恋愛にたとえてみゆき様は歌っているのかなと思った。
特に好きなのが2番のサビの部分だ。
なんて冷たい熱だろう 灼熱も情熱も
君の無い夏ならば 氷の中咲いている
この歌詞をかなり力強く歌い上げている。1番のサビの歌詞は「もう泣かない、もう呼ばない、後悔の資格もない」とフレーズの最初で韻を踏んでいるが、2番の上の歌詞ではいきなり韻がなくなっており、それがかなり効いていると思う。
みゆき様の力強い声を堪能できる1曲でおすすめである。