【中島みゆき『組曲(Suite)』を1曲ずつ聴き込んでいく9】休石

11/11(水)に発売された中島みゆき様の41作目のオリジナル・アルバム『組曲(Suite)』。

このアルバムをえらく気に入ったので、1曲ずつ聴き込んでいくシリーズ。その9回目です。

組曲(Suite)

組曲(Suite)

 

今回は『休石』。

この前の曲『Why & No』が激しめなので、『Why & No』で上がった熱をクールダウンしてくれるような曲だ。曲調はゆっくりとしていて、優しく包み込んでくれる。

この曲も色々な捉え方ができる歌だと思う。最初僕は、自分に対して「無理せず休みなさい」と諭しているイメージだったが、聴いている内に大切な人と死別してしまった歌にも聞こえてきた。

あなたは痛む足を引き上げ引き上げながら

登って行った 見えなくなるまで登って行った

「もういいよ」休石で休んで待っていてね

大切な人が病と闘い亡くなってしまって、その人と離れてしまった気持ちを歌っている気がした。

私は両手に掻き集め 後悔坂を這い登る

更に、残された者は残された者で、違う坂を登っていく様子も描かれている。

このアルバムの1曲目の『36時間』と同様、ゆったりしたい時におすすめな曲だ。

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