【中島みゆきコンサート】至高の道徳の時間に行ってきました(コンサート編)

コンサートが始まるまでの様子はこちら。

コンサートの様子を書く前に、今回のコンサートのセットリストを。

  1. もう桟橋に灯りは点らない 
  2. やまねこ 
  3. ピアニシモ 
  4. 六花 
  5. 樹高千丈 落葉帰根 
  6. 旅人のうた 
  7. あなた恋していないでしょ 
  8. ライカM4 
  9. MEGAMI 
  10. ベッドルーム 
  11. 空がある限り 
  12. 友情 
  13. 阿檀の木の下で 
  14. 命の別名 
  15. Why&No 
  16. 流星 
  17. 麦の唄 
  18. 浅い眠り 
  19. 夜行 
  20. ジョークにしないか

幕が上がると、バンドメンバーがスタンバイしている。ステージ上のセットはシンプルだけれど、おしゃれで落ち着きもあった。一見、バンドメンバーが浮いているようなセットになっている。今回、バイオリン等のストリングス隊もいて嬉しかった。

そして、『もう桟橋に灯りは点らない 』のイントロが始まり、ステージ下手奥から、みゆきさんがゆっくりと現れる。念願の生みゆき。心の中で「おぉーーー!」と叫んでいた。最初からフルスロットルのみゆきさんの歌声にしびれた。

続けて『やまねこ』も歌っていく。こちらも力強い。CDでもカッコ良いなぁと思っていた、サビのみゆきさんの声とコーラスの切れ味がライブでも聴けてとても嬉しかった。

ここで、MCが入る。やはり、歌と普段の喋り口調との違いに驚く。ラジオでも常々思っていたが、みゆきさんの喋りは落語を聞いているようで面白かった。そして、『ピアニシモ』について、曲の背景を教えてくれた。

その経緯を知った上で聴いた『ピアニシモ』は、全く違った聴き心地だった。これぞライブの醍醐味な気がした。「なんて幸せな空間にいるのだろう」と思いながら聴いていた。

『旅人のうた』は、以前からお気に入りの曲でコンサートで歌ってくれて嬉しかった。力強すぎてのけぞりそうだった。

『ライカM4』について、歌う前に曲の背景を教えてくれた。その背景を知って僕が思ったのは、「みゆきさんの曲は誰か特定の一人に宛てて書かれている」ということ。『ピアニシモ』の曲の背景も同様だった。今まで、「こんな人達」のように、もう少し広い枠組みで曲を作っているのかなと思っていたが、そうではなく、「ある特定のこの人」に宛てて、みゆきさんの曲は作られていることが分かった。だから、歌詞もあれだけ深く書けるのかと思った。誰か一人に宛てて作っているけれど、それを聴いて響くのはその一人だけではないのだと実感した。

途中で休憩が入る。今回のライブは1部「sweet」と2部「bitter」に分かれている。1部が終わった後、「すごいもんを観ている」と、ため息しか出なかった。

2部が始まる。いきなり、オールナイトニッポンを再現する形でお便りコーナーが開始された。これは嬉しい。ラジオの様子が再現されていた。いつも深夜3:00から、あのハイテンションでやっているのかと思うと驚愕した。

2部はディープな世界の中島みゆきを味わえた。特に、『友情』『阿檀の木の下で』『命の別名』の流れが特に深かった。

『Why & No』は、CDで聴いている時から「荒々しい…」と思って聞いていたが、ライブではみゆきさんだけでなく、コーラスの方々も荒々しかった。この曲のラストは、コーラスの方々が締めるのだがとてもカッコ良かった。皆さん良い声だった。

2部の最後には『麦の唄』を歌ってくれた。今回のコンサートで一番楽しみにしていた曲だ。おなじみのバグパイプの音から始まる。朝の連続テレビ小説「マッサン」のドラマが蘇る。さらに、『麦の唄』の前の曲まで、みゆきさんは黒いドレスを着ていたのだが、途中で金色のドレスに早変わりする。そう、2014年に出場したNHK紅白歌合戦で着ていた金色のドレスなのだ。紅白を観ていた時の記憶も蘇る。とてもとても良かった。

ここで、本編が終了。そして、アンコールの手拍子が始まる。

それまでドレス姿のみゆきさんから、黒パンツ姿のみゆきさんに変わりアンコールスタート。特に、『夜行』を聴けたのが嬉しかった。高校生の時からとても好きな曲だったのだ。歌詞は切ないのに、あれだけ明るく力強く歌うのが良い。聴き応えがあった。

アンコールラストは『ジョークにしないか』。正直、これがコンサートラストの曲として成り立つのかなと思ったが、十分に成り立っていた。今回のコンサートのお別れの曲としてぴったりだと思った。多分、ここはチームみゆきのまとめ役、プロデューサーの瀬尾一三さんの力なのだろうと思う。今回のコンサート、どの曲もアレンジが力強くて僕好みだった。

『ジョークにしないか』を優しく歌いあげてくれて、最後に会場のお客さんに手を振ってくれて、みゆきさんはステージから袖へ入っていく。そして、バンド、コーラスの皆さんの演奏を最後までしっかりと聴いて、コンサートの幕は降りた。

コンサートが終わった後も、やはりため息しか出なかった。ファンになって良かったと心底思った。

その後、拓さんとコンサートの余韻に浸りながら、飲みに行く。東京国際フォーラム近くの居酒屋さんに入り席に着くと、店内のBGMが中島みゆきソングだった。「この店分かってる…」と思った。

そんなこんなでまったりと飲んだ後、まだまだライブの余韻に浸りながら家路に着く。

素晴らしい一日だった。

そして今回、ライブに誘ってくれた拓さん、本当にありがとうございました!

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