ポカリは命の水だと実感したシマノバイカーズフェスティバルー後編ー

前編の様子はこちらから。

 9:00、いよいよスタート。

まずは坂を下る。
そして、細い道に入ると早速上り坂が。
けれど、まだまだ体力があるのでどんどん上っていきコースを進む。

しばらく走っていると最初のアクシデントが起こる。
早速、道に迷う。

コースの道のりが分かるようにあちこちにコースの案内標識が置いてあるのだが、それがいかんせん小さくて見落としやすい。
走っている内に案内標識を見逃し、違う道を走っていたようだ。

この時、僕と拓さんの2人で走っていた。
少し戻ってみるが標識が見つからない。
運営から支給されていた地図を確認するがアバウトすぎてよく分からない。
Googleマップで確認するが周りに何もなくてよく分からない。

なので、ほぼ勘で進むことに。

勘で進んでいると、後ろから車が来る。
なんと、運営スタッフの方だった。
わざわざ探しに来てくれたらしい。
スタート早々、不安になっていた僕達はとてもホッとした。
不安がなくなった僕達は、天気が良い中を気持ち良く走る。

そして、第1休憩ポイントに到着。
ここで単独で走っていたねぎさんと合流する。
休憩ポイントでは飲み物や軽食を提供してくれる。
僕は湧き水をひたすら飲んでいた。
首にも湧き水をかける。
これがかなり気持ちが良かった。

休憩ポイントを後にして出発。
ここから次の休憩ポイントまでの10kmが地獄だった。

ほぼ上り坂なのだ。
上り坂が見えてきた時は思わずのけぞった。
ただ、この時はまだ、「一漕ぎ一漕ぎ自転車を漕いでいれば、いつか着くはず!と思い、先を見ずに漕いでいた。

「だいぶ進んだし、そろそろ坂も終わりかな」と思って前を見たら、終わるどころかさらに坂が続いていていることに気づく。
戦意を喪失した。
歩いた。
ただ、歩くことでさえも厳しかった。
暑すぎて頭がフラフラする。
しゃがんで休憩した後、立ち上がろうとすると眩暈がする。
「こりゃやばい」と思い、温まってお湯のようなポカリで補給する。

そんな調子で坂を登り、やっと休憩ポイントが見えてきた時は本当に嬉しかった。
休憩ポイントでポカリと水を飲み、ブルーベリーを食べる。

この時の疲れきっている様子。
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この休憩所から富士山が見えた。
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休憩ポイントを出た後は、しばらく下り坂が続く。
下り坂は本当に楽。
あの火野正平さんが「人生、下り坂最高」と言っていたのを思い出した。
ただ、幸福の下り坂もすぐ終わり、またもや上り坂が続く。
さっきまでのような急な坂というのではなく、ゆるやかな上り坂がずっと続く感じ。
これもこれで嫌な感じである。

気づけば山の中を誰もいない中で走っている。
この時、僕の頭の中ではずっと中島みゆき『India Goose』が流れていた。
周りに誰もいないので、その中のサビの歌詞を口ずさんでいた。
「♪とおおぉびたてぇぇえええ! とおおぉびたてぇぇえええ!! もどるぅばしょはもうなあぃいいい!!!
(正しい歌詞:飛びたて 飛びたて 戻る場所はもうない)

すると、いきなり後ろから、「次の信号右に曲がって下さい」と言われ超絶驚く。
気づけば、運営スタッフの方が走ってきて追いつかれていたようだった。
歌うのを静かにやめて静かに走って行く。

次の休憩ポイントに着く。
なんとか、ショートカットコースを走ることになってしまう制限時間より早く着くことができた。
ただ、ハンドルを握っている手も痛いし、肩、おしりも痛い。

休憩ポイントを出てまた走りだす。
ここからもまた長い上り坂。
容赦無い。
上り坂を登り切った所で運営スタッフの人が、
「ここから先は下り坂です」
と言われて心が晴れる。

坂を下る前に最後の休憩ポイント。
周りに牧場がある中で休憩。
とてものどかだった。

最後の休憩ポイントを出てからは、下り坂を気持ちよく下り、その後は最後の力を振り絞ってゴールに向かう。
ゴール前に、最後の上り坂が待っていた。
「ここの坂だけは歩かずに自転車で登りきろう」とよく分からないやる気を出し、ぜぇぜぇ言いながら進む。
車から見知らぬ方から「頑張ってぇ!」と応援される。
顔を歪ませながら進む。
1回漕ぐごとに「つらい」「バカじゃないの」「もうやだ」というネガティブな言葉を出しながら進む。

ゴールが見える。
立ち漕ぎでゴールまで行く。
無事ゴール。
ゴール時間は16:00過ぎだった。
9:00に出発だったので、7時間程走っていた。

後半は別々に走っていた拓さんやねぎさんとも合流した。
3人共無事にゴールできて良かった。
疲弊している3人の様子。
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今回付き添い?で来ていたゆーすけとも合流。
彼は、1日観光してうなぎを食べていたらしい。
うらやまらしい。
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無事に走りきった後、温泉に入り汗を流す。
鏡で自分の姿を見ると、日焼けで既に顔が赤くなっていた。

温泉に入った後、家路に着く。
家に帰った後はすぐ寝床へ。
爆睡だった。

今回のイベントも存分につらいものであったが、走りきった時の達成感はとても気持ち良かった。

しかし、今回のイベント中にポカリは何リットル飲んだのだろう。
ポカリは命の水だった。

今回の自転車のイベントはこんな感じ。